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2022/11/02 横山航平法律事務所メールマガジン(No.41)
横山航平法律事務所 代表弁護士の横山航平です。 秋も深まり、朝は冷え込むようになりました。我が家は薪ストーブなので、初めて火を入れる時は「今年も冬が来る」と強く実感します。四季を最も実感する時の一つです。石油ストーブのご家庭では、もう今季初のストーブ点火はされましたでしょうか。 【悪質な求人広告商法が後を絶ちません】 3年位前から出てきた類型なのですが、 無料の求人広告の営業の電話が来てそれに申し込むと、知らないうちに有料契約に切り替わっていて、高額の広告料を請求される、という類型の悪徳商法があります。そのうち無くなるかと思いきや、コンスタントに相談、依頼があり、近時も受任しております。 業者はたくさんいるのですがほぼ手口は同じで、事業者がハローワークに求人を出すとほどなくして会社に電話が掛かってきて、「無料で当社の求人サイトに求人広告を出せますよ。」という勧誘をされ、無料ならばと思って申し込むと、いつのまにか無料期間が終わって有料契約に切り替わったとされて、30万円前後の広告料を請求されます(金額は様々です)。有料に申し込んでいないなどと反論しても、申込書に記載されているとか、既定の期間内にキャンセルしなかったからなどと言われて埒があきません。態度を豹変させてヤクザのような恫喝をしてくる場合もあります。 業者といってもまともではなく、ウェブ上に求人広告サイトも一応は存在しますが全くの無名のサイトで、求職者が「弘前 求人」などのキーワードで検索しても登場することはありません(サイト名ではヒットしますが、サイトが無名なので求職者が辿り着く可能性は無いです)。つまりはそのようなサイトに求人広告を出したところで求職者に繋がることはなく、費用をかける意味が全くありません。 このような手口は無視するのが一番ですが、もし万が一申し込んでしまって請求がきたとしても、大丈夫です!当事務所では十数件の取り扱い実績がありますが、受任した全件で全額の請求を拒絶することに成功しています。また全国の同種事案を扱う弁護士数百人とネットワークで繋がっています。もちろん事業者様において拒否し続けても問題ないと思います。ただ、相手はまともな企業ではなく、延々とやり取りしたり恫喝されたりすると経営者・担当者が疲弊してしまいます。速やかに当事務所にご相談されることをお勧めします。 【弁護士横山の日本語についてヒトコト】 「驚く」とは、「びっくりする」という意味ですが、昔は、「はっと目を覚ます」という意味もあったそうです。高校の時に夏期講習で行った東京の予備校の古文の先生が教えてくれました。その先生は古語の研究もしている方で、昔の言葉がどのように伝達したか、どのように変化したかを研究されていました。通信が未発達で読み書きができる人も少なかった時代、言葉は人づてに伝わるので、文化の中心である京都を中心として周辺地域に新しい言葉がゆっくりと拡がったそうです。遠ければ遠いほど新しい言葉が伝わるのが遅いので、青森などには最も遅く伝搬し、京都で流行った言葉が最果ての青森にまで伝わるのは何十年も後だったりしたそうです。さらには、そのまた最果ての下北半島には今は廃れた昔の言葉(古語)が残っていたりするらしく、私が話を聞いた当時(1990年頃)より少し前の話ですが、下北半島の超高齢の方と話すと、古語が方言として出てくることがあったそうです。その先生は古語の研究目的で下北半島に行って超高齢者の方と話してみたりしたと言っていました。何とも風情がありますね。今は通信も発達して、今時の高齢者と話しても、方言は出てきても古語はもはや出てこないでしょう。 〇〇弁護士横山の趣味のコラム〇〇 青森でウインタースポーツといえばスキーです。若い人には「スノボでしょ」と言われそうですが、私は専らスキー派です。思い起こしてみると、スノボ(スノーボード)は、私が大学生だった1990年代前半くらいから見かけるようになりました。当時はまだ認知度が低くて誤解も多く、「ボードは波に乗る物だ」とか「マナーがなっていない」などと言われてスノーボード禁止のゲレンデも多くありました。もうそれから30年ほども経ち、今や若い人はスノボ派の方が多くなり、オリンピックでは日本人が大活躍されるようになりました。 スキーに話を戻すと、私は弘前で生まれ育ったので小さな頃から滑っていましたが、「何となく」程度で、ある程度本格的に興味を持ってやったのは大学に入ってからです。大学は東京なので、初めは東京からどうやってスキーに行くのかも知りませんでした。地元だと気軽なノリで家からウェアを着て車で数十分で着くというのが普通ですが、東京だと夜中に出発してスキー場に行きます。初めそれを聞いた時、「随分と大掛かりだな。前日入りして旅館で宿泊して朝から滑るのか」と友人に話したら、「違うよ。前の晩に出発して明け方に着いて、それから滑るんだよ」と言われて驚きました。徹夜してスキーに行くなんて!徹夜してボーリングに行くと聞いたら普通誰でも驚くでしょうけど、同じような驚きです。で、ツアーのバスで行くのならば寝ていけばいいのでまだいいのですが、当時元気いっぱいの大学生だったので、車を持っている友人と交代で運転しながら徹夜で移動し、翌朝から丸一日スキーをし、夕方にまた交代で運転しながら帰路に就く、ということをしていました。今なら体力的に到底できないです。そのような弾丸ツアーもしていましたが、スキーが楽しくなり、スクールに入ったりもして、大学1年生の時は年間20日位滑っていました。 結婚してからは、家族で滑っています。「昔取った杵柄」と言いたいところですが、昔は190センチとかの長い真っすぐのスキーだったのが、今は身長より短いしゃもじ状の「カービングスキー」で、別世界です。滑り方の基本は同じなのでしょうけど、動画などでプロの滑りを見ると随分と違います。 ちょっと長くなったので、続きは次回にて。
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